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中国語で「梅雨」って何て言う?【じめじめ季節の表現&地域の違いもチェック!】

  • 執筆者の写真: masaru kato
    masaru kato
  • 6月24日
  • 読了時間: 4分

更新日:6月25日

6月に入ると、日本では梅雨の季節が始まりますね。毎日のように雨が降り、洗濯物が乾かず、なんとなく気分もどんより。そんな時期ですが、中国にも実は同じように「梅雨」があります。ただし、中国は広大な国なので、梅雨の「体感」には地域によってかなり差があるんです。今回は、中国語の“梅雨”に関する語彙やフレーズを紹介しながら、各地域の違いにも触れてみたいと思います。


■中国語で「梅雨」は?

中国語でも「梅雨(méiyǔ)」という言葉が使われ、日本語と同じ漢字を使います。

他にも、「雨季(yǔjì/雨の多い季節)」や、「连绵不断(liánmián búduàn/途切れなく続く)」といった表現も、梅雨時期によく登場します。

 

■よく使われる梅雨関連の単語

 

中国語

発音

意味

梅雨

méiyǔ

梅雨

入梅

rùméi

梅雨入りする

出梅

chūméi

梅雨明けする

雨季

yǔjì

雨期

潮湿

cháoshī

湿気が多い、じめじめしている

防潮

fángcháo

湿気対策

发霉

fāméi

カビが生える

晾衣服

liàng yīfu

洗濯物を干す

 


■会話でよく使うフレーズ

・最近一直下雨,空气好潮湿啊。

(最近ずっと雨が降ってて、空気がすごくじめじめしてる。)


・你看,我的衣服都干不了

(見て、洗濯物が全然乾かないよ。)


・进梅了,家里要注意防潮哦。

(梅雨入りしたから、家の湿気対策に気をつけてね。)


・我最讨厌梅雨季节了,总是下雨。

(梅雨の季節が一番嫌い。いつも雨ばかりだもん。)

 


■地域によって梅雨の様子も違う?

中国はとても広い国なので、梅雨の感じ方も地域によって大きく異なります。


☂️ 南方(上海・広州・杭州など)

  • 中国長江中下流域や遼東半島あたりで見られる

  • 6〜7月にかけて「梅雨季节」と呼ばれる時期があり、ほぼ毎日雨が降る。

  • 湿度が高く、防潮対策や除湿が欠かせない。

  • 日本の梅雨に非常に近い感覚


上海の梅雨の時期の降水量は東京と同じくらいですが、さらに南の広州では同時期の東京と比べて約2倍の降水量があり、さらに蒸し暑い梅雨となります。

また、梅雨入り・梅雨明けの時期も少し異なり、広州などの南に位置する都市は4月から6月にかけて、梅雨前線の北限に近い上海では、日本と同じように6月から7月にかけて梅雨入り・梅雨明けすると言われています。

 

ちなみに、梅雨よりもさらにジメジメする「回南天」というのをご存知でしょうか?

これは中国南部地方で毎年春になると発生する現象なのですが、この時期になると気温が暖かくなり、湿度が猛烈に高くなります。この現象が起こると、どこも水滴だらけになり、全てのものが水で濡らしたようにビショビショになってしまうのです。

なぜこのような現象が起きるのかというと、冬の冷たい空気が去った後、急速に暖かく湿った空気がやって来て、冷えた物体にぶつかる事で水滴がつきます。

 

洗濯物が乾かないことはもちろん、スナック菓子もしなしなになってしまい、夜寝るときは天井から垂れてくる水を防ぐために傘をさしながら寝る人もいるんだとか。


▼回南天についての記事(短い中国語で書いてあるので、リーディング練習にもぜひ)

 回南天の対策方法なども書かれています。

 

☁️ 東北地方(哈爾濱/ハルビン)

  • 明確な「梅雨」はほとんどない。

  • 雨が降る日はあるが、短時間で晴れることも多い。

  • 湿気も少なく、洗濯物もすぐ乾く。

 

▲上記の記事は気候について書かれているので、参考にしてみてください

 「中国がまるごとわかる 中国まるごと百科事典」



【比較】ハルビンと北海道、梅雨が無いって本当?

日本では「北海道には梅雨が無い」と言われていますが、実は、ハルビンと北海道の気候はよく似ており、どちらも梅雨らしい梅雨はありません。

 

▼以下の表で比較してみましょう


北海道

ハルビン

梅雨

ほぼない

ほぼない

気候

亜寒帯湿潤気候(Dfb)

冷帯冬季少雨気候(Dwb)

夏の湿気

少なめ

少なめ

夏の降水傾向

7月に降水が増えるが短期的

短時間に強く降る雨あり

梅雨前線の影響

受けにくい

ほぼ影響なし

 

→ どちらも「ジメジメした梅雨」はなく、さっぱりとした夏を迎えやすいのが共通点です。

しかし、年によっては梅雨前線が北海道付近まで近づくことがあり、梅雨のように雨が続くことがあります。このような北海道での梅雨を「蝦夷梅雨(えぞつゆ)」と呼びます。

また、ハルビンの方が大陸性が強く、冬の寒さや寒暖差はさらに大きいのも特徴です。

 

 

■まとめ

中国語でも「梅雨」は「梅雨(méiyǔ)」と書き、南方では日本のようにじめじめとした梅雨があります。一方、東北地方のハルビンや、日本の北海道では「梅雨がほとんどない」地域として知られています。同じ“梅雨”でも、地域によって全く異なる風景が広がるのが面白いところ。語彙や表現とあわせて、気候の違いも知っておくと、中国語学習がより深く楽しくなるはずです。次回は、雨にまつわる中国語の擬音語・擬態語も紹介していく予定ですのでお楽しみに!


最後までご覧いただきありがとうございました。


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