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「3つの言語、3つの世界観:言語学習が教えてくれること」


大家好!肖楠です。


最近ずっと考えて、言語学習の魅力って何でしょう。「新しい単語や文法を知ることでしょ?」そう思っている人も多いかもしれません。でも、実はそれだけじゃないです。


今日は、言語学習の隠れた魅力について話していきます。私が言語学習にハマっている理由、それは...言語を通じて、その使い手の思考パターン世界の見方を覗き見ることができるからです。


具体例を見てみましょう。「昨日は暑かったです」という簡単な文を3つの言語で比較してみます:


日本語:「昨日は暑かったです」

中国語:「昨天很热」(zuótiān hěn rè)

英語: "It was hot yesterday"

同じ内容なのに、各言語で表現の仕方が異なります。なぜでしょうか?


日本語:

「暑かった」と過去形を使います。これは、暑さが過去の事象であり、今はもう違う状態かもしれないという認識を示しています。日本語話者は状態の変化に敏感なんです。


中国語:

「很热」(hěn rè)と現在形を使います。中国語の形容詞は時間の概念が組み込まれていません。「热」(rè)は単に「暑い」という状態を表し、時間に関係なく使用されます。中国語話者は、出来事自体の本質に注目しているんです。


英語:

"was hot" と過去形を使いますが、「hot」は変わらないですね。「be」に注目しますね。時間の経過に焦点を当てています。英語の時制システムは発達しており、時間の流れの中での位置づけを重視します

例えば:

"It was hot yesterday" (単純過去)

"It had been hot yesterday" (過去完了)

"It was getting hot yesterday" (過去進行)

これらの表現は、時間の経過や状態の変化を細かく表現しています。


つまり、


日本語話者は状態の変化に注目

中国語話者は出来事自体の本質に注目

英語話者は時間の経過と文脈に注目

しているんです。同じ「昨日は暑かった」という事実を伝えているのに、全く違う考え方をしているなんて、面白いですよね。


この例から、言語が私たちの思考や世界の捉え方に大きな影響を与えていることがわかります。言語学習は、単に言葉を覚えるだけでなく、新しい思考の枠組みを学ぶ過程なんです。


この気づきは、異文化コミュニケーションでとても役立ちます。例えば、中国語話者と会話するとき、彼らが時間よりも状態や出来事自体に注目していることを理解していれば、より深いコミュニケーションが可能になります。


言語学習の真の醍醐味は、新しい言語を通じて、異なる文化圏の人々の世界の捉え方を知ることができる点にあります。これからの言語学習では、言葉だけでなく、その言語が反映する思考パターンや世界観にも注目してみてください。きっと、言語学習がより深く、より面白くなるはずです!


 

また最近新しい動画を撮らせていただきました。

日本語、中国語、英語という3つの言語を比較してみました。それぞれの言語が動詞の現在形と未来形においてどのように時間の概念を表現しているのか?

ご興味のある方、ぜひご覧ください!



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